コルチャック先生との出会い

ショパンやキューリー夫人を生んだポーランドに、もう一人忘れてはならない人がいます。平和を願い、子どもの権利を訴えたコルチャック先生です。

そのコルチャック先生を訪ねて、1994年にポーランドに旅しました。その旅行にご一緒に行かれた画家の武富喜美
子先生より、コルチャック先生の絵を寄贈していただきました。大変重みのあるものです。

この絵を見る度に、平和の大切さと、子どもは今現在を生きている人間であるということを感じ、現在ある子どもたちと関わっていくことができるよう、幼稚園の玄関ホールに展示させていただきました。

人生は出会いで始まると言われます。出会いによって成長していきます。現在ある方との出会いは勿論のことですが、亡くなられたコルチャック先生との出会いもとても素晴らしいものです。

『子どもはおとなにならない未分化な存在ではない。現在を生きている人間である。』と言われたコルチャック先生。子どもそのものが人間としての存在なのです。それは、約2000年前のイエス・キリストの子ども観と共通しています。イエスは、子どもをひとりの人格と認め、受け入れられました。

その子ができる状況を考えて、子どもがその子らしく、今を安心して、ゆったりと、楽しく生きることができますように。今のこころ・ここが大切です。
コルチャック先生は、大切なことをたくさん教えてくださっています。

絵をご寄贈下さった武富先生に感謝しております。
そして、コルチャック先生の子どもへの思いが広がることを願っております。


                        
園長 金 児 栄 治



  コルチャック先生とは…

 ヤヌシュ・コルチャック JANUSZ KORCZAK 1878−1942

医師で作家、教育者

コルチャック先生はナチス侵攻下のポーランドの首都ワルシャワで、孤児院をつくり、200人の子どもたちと共に生活する。子どもたちを飢えから救うだけでなく、人間としての誇りを持たせて育てた。

やがて子どもたちは、ゲット−(特別居住区)に移り住むことになる。

1942年8月、自分だけに与えられた助命の特赦を拒み、子どもたちとガス室の待つトレブレンカ絶滅収容所行きの貨物列車に乗り込んだ。

コルチャック先生は逆境の中でたくさんの子どもたちと過ごし、子どもたちの人間としての尊厳を守るために懸命の努力を続けた。

          『子どもは未来ではなく、今を生きる存在である。』


  本園の玄関ホールのギャラリー (画家 武富喜美子先生 寄贈 )

     コルチャック先生について、もっと詳しく知りたい方は、コルチャック資料館へ
 
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